創業明治17年頃。創業者の名前「岩瀬酒造」から現在の「皇国晴酒造」と社名を変更する。
主力銘柄は「幻の瀧」。
富山湾の夕日が映える街、黒部市生地(いくじ)で「幻の瀧」は生まれた。
特筆すべきは、仕込みに使用している「水」である。
環境省選定・日本の名水百選「黒部川湧水群・岩瀬家の清水(しょうず)」の名水が蔵内にて、こんこんと自噴している。名水が蔵内で自噴しているのは、日本で唯一である。清冽な水に恵まれた酒質は、糖類や酸味料などを一切使用していない高品質な「特定名称酒」のみを造っている。
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訪問日 : 平成23年8月25日
酒蔵探訪隊、記念すべき第一回目。
黒部市生地。生地海岸のすぐそばにある、皇国晴酒造さんを尋ねました。
伝統を感じさせる趣きある佇まい。残念ながら今回は、仕込が11月からということで蔵はひっそりとしていましたが、その分岩瀬社長より、仕込までの伝統の工程をじっくり教えて頂く事が出来ました。
酒米洗浄→浸漬→蒸米→放冷→麹造り→酒母タンク など
今回案内していただいた
【皇国晴酒造・社長 岩瀬新吾氏】
皇国晴酒造さんの酒造りの命の源 「岩瀬家の清水」
立山連峰の雪解け水が長い時間をかけて生地の地下に辿り着き、湧き水となる。
それが「清水(しょうず)」、全国名水百選にも選ばれています。
皇国晴酒造さんの敷地には清水が2ヶ所あり、お酒造りには軟水のみを使用。
くせが全く無いので、上質なお酒が出来るそうです。
【硬水】 【軟水】
そんな清らかな水から、銘柄「岩の水」が生まれ、「生一本」「幻の瀧」へと受け継がれているわけです。すっきりとキレのあるお酒です。
新手法の商品・夢の宝石箱
三味線の音色を聞かせ、その波動によって、まろやかな良質のお酒を造るという新手法の商品。生演奏以外の時間も録音の音色を流しているそうです。
黒部の名所
皇国晴酒造さんの近くの名所をちらっと巡ってみました。
【生地中橋】
【生地海岸】
【魚の駅】
皇国晴酒造さんのお酒のスィーツ(酒粕ロール・サブレ)が売られています
最後に
若き4代目社長 岩瀬新吾さんはおっしゃいました。
「日本酒で嫌いなお酒はありません。なぜなら造り手のお酒造りにかける思いが解るから」と。
日本酒を敬い、お客さんの為に良い酒を造る という強い信念がこの言葉から感じとれました。
今度は是非11月に、酒造りの息吹を体感しに訪問させていただきたいと思います。
岩瀬社長様、従業員の皆様、本当にありがとうございました。