明治三十八年 富山市東岩瀬町で創業。銘柄は蔵本名の一字「桝」に縁起良く「寿が満ちる泉」と当て字し、長寿の酒を意味する「満寿泉」と命名。
まだ吟醸酒が一般市場で認められていなかった昭和四十年代半ばからハイリスクを承知で取り組み、今では「吟醸酒といえば満寿泉」と認知されるようになりました。
綺麗であるが味のしっかりしたうまいお酒を醸しています。
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訪問日 : 平成23年9月14日
北前舟の寄港地として栄えた富山市岩瀬町。 古い伝統建築物が立ち並ぶ景観の中で、日本文化の象徴である日本酒を造る、そんな思いから町並み再生に取り組まれた、社長の桝田隆一郎氏。とことん景観にこだわった、風情たっぷりの桝田酒造店を訪問し、利き酒体験と蔵の中を案内していただきました。
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洗米機・蒸し機など 出番を待つ機械たち
10月最初の大安の日に蒸米を始め、甑倒し(こしきだおし:その年の最後の仕込米を蒸し終えた日)には、酒造りに携わった全ての人でお祝いするそうです。
仕込タンク
【大吟醸用】
これだけの量のタンクで醸造するのは全国でもめずらしいそうです。
【甕仕込】
中国から取り寄せた甕で仕込。手間をかけて熟成させます。
搾酒・壜詰
【薮田式搾酒機】
仕込みの時期には一日置きに搾酒されるそうです。
運がよければ搾りたてを頂けるかもしれませんので、是非蔵見学をしてみてはいかがでしょうか。
【パストライザー】
壜詰後、熱湯シャワーで63度まで熱くし、殺菌する機械。
酒造メーカーの中でも使用しているところが少ない最新の機械です。
瓶貯蔵庫
【寿蔵】
蔵の入口に掛けられている一枚板の看板。欄間には歴代当主の一字をとった木彫りの亀と龍が彫ってあります。見ごたえ十分です。
【寿蔵内】
年ごとに綺麗に並べられ、瓶の中で熟成させます。満寿泉のお酒の色がほんのり黄金色なのはこの蔵でしっかりと熟成させるからなのです。
「WAKA」
【WAKA】
貴醸酒 WAKA(和歌)。中国へ輸出されるそうです。
商品名しかり、瓶の形・デザイン(5・7・5・77と入っている)しかり、気品高い商品です。
WAKAは味わえませんでしたが・・・
【利き酒会】
利き酒を楽しませていただきました。匂いと味で県内外5種類のお酒をマッチングさせるというもの。全て当てるのは、なかなか難しいものです。
【満寿泉】
利き酒会では、満寿泉の全商品が試飲できます。満寿泉を思う存分堪能しに、是非参加してみてはいかがでしょうか。
※ちなみに利き酒会は毎月一回開催されています。
最後に
蔵の外の景観を重視したデザインや、貯蔵庫の綺麗さ、そしてそこに漂う凛とした空気、すべてに感動した桝田酒造店さんでした。
又、是非、仕込が始まったら伺わせていただきます。
桝田社長様、案内してくださった営業の方、本当にありがとうございました。